ごあいさつ

日本レジャー・レクリエーション学会
会長 前橋 明
(早稲田大学教授・医学博士)

 今日の社会の中で、私たち、日本レジャー・レクリエーション学会に、何ができるのでしょうか。

 2020年、わが国は、新型コロナウイルス(COVID-19の感染拡大を防ぐために、悪戦苦闘の毎日でした。全国の約1300万人の子どもたちの健康管理上の留意点として、子どもの居場所の確保をすることが大事で、そこでは、「消毒」や「手洗い」、「うがい」の励行など、感染防止のための衛生上の基本努力が必要不可欠でした。集団感染というものは、換気の悪い密閉空間や、多くの人々が密集している所、近距離での会話・発声のある場所で起こりやすい特徴がありますので、密閉空間に大人数が密集する所に、子どもたちを出かけさせることは控えたいということです。つまり、「密閉空間での換気の悪さ」、「人が密に集まって過ごす場所」という悪い条件がそろっている場所を避けることが大切でした。

 「人の集まる場所への外出を避け、基本的に自宅で過ごすようにしてもらいたい」ということになるわけですが、そうなると、具体的には、どうしたらよいのでしょうか。ふり返ってみますと、まず、先生や保護者が、共通意識のもとに、子どもたちに、コロナウィルスと休校の理由や意味をしっかりと伝えて、普段の夏休みや春休みのように、自由に遊べない点をしっかり理解させることが重要でした。あそびの面に注目しますと、子どもたちが家庭内にとどまり続けると、子どもたちも、保護者も、ともにストレスがたまり、心身の健康面が心配になりました。

 そこで、家庭内で、少しのスペースで、道具がなくてもできる、健康に寄与するレクリエーション活動を、子どもたちが各家庭で実践できるよう、学会が良案を提案し、子どもたちの健康維持につなげていきたいと願いました。そして、自分の命や健康は自分で守り、心身に良いレクリエーション活動を生活の中に取り入れるという意識を、子どもたちに、しっかり浸透させたいものでした。要は、人々の生活の中で、レジャー・レクリエーションがどういう役割を担うのか、学会がどう応えていくのかを、皆で模索することが求められており、それが学会の使命であり、役割であるとも考えています。

 今、学会員の皆様に呼びかけたいことは、皆様方のレジャーやレクリエーションに対する思いや知恵、指導上の工夫など、もたれている財産を、本学会大会で示して、世界の多くの人々に役立ててもらいたいということです。つまり、会員各自がもたれている素晴らしい財産を、学会活動を通して人々に伝え、後世まで残していくことが、輝く未来づくりにつながるすばらしい方法だと信じています。今、膨らんでいる私の夢は、「世界中の子どもたちが心身ともに健康で、いきいきとした生活や暮らしを営むことができるような社会づくりに尽力したいこと、それも、レジャー・レクリエーション活動の生活化を図りながら、人々を元気にさせたいということ」です。

 そのためには、世界中のレジャー・レクリエーションリーダーたちが、知恵を絞って、力を合わせることが大切です。そうすれば、いろいろなことがいっぱい実現できます。世界中の人々の心身の健康づくりに使われるレジャーやレクリエーション活動の内容や方法を、少しでも多くの人々にお伝えしようと考えております。こうして、人々の幸せづくりにつながることを、レジャー・レクリエーションの面から、少しでもいっしょに考えて実践してくれる仲間が、この世の中にもっと増えてほしいと願うのです。

 そして、このような思いを経て、日本レジャー・レクリエーション学会第50回記念大会は、ついに、20201127()1128日(土)・1129日(日)に、東京都市大学にて開催させていただくことになりました。あわせて、東京都市大学様と世田谷区教育委員会様のご後援もいただきましたこと、心よりお礼を申し上げます。 

 本主旨にご賛同され、レジャー・レクリエーションの研究・教育・実践に力を注いでいただける方にご参加いただきたく、大会では、【基調講演】「身体活動とレジャー・レクリエーション-トレーニング科学からのアプローチ 」沼澤秀雄氏 (日本レジャー・レクリエーション学会副会長・立教大学 教授)、【特別講演】「YMCA の野外活動、レクリエーション」菅原成臣氏(日本レジャー・レクリエーション学会副会長)を企画し、あわせて、【シンポジウム】「レクリエーション 教育 モデル ・コア ・カリキュラム(仮)」、ならびに、【地域研究】等々力渓谷・等々力不動尊・野毛大塚古墳・五島美術館研修を準備させていただきました。

 ご参加いただく多くの方々に、より有益な教育・研究・実践の情報交換と親睦の場をもっていただこうと心がけておりますので、ご質問やご提案があれば、お気軽に、実行委員会・運営スタッフにお話しいただければ、幸いに存じます。

 参加の皆様におかれましては、本学会大会へのご参加を通して、ぜひ、「皆様の地域でも、人々が心身ともに健康で、いきいきとした生活を営むことができますよう、良きアイデアや研究知見をもち帰って、人々の生活の中に積極的に導入してがんばっていただきたいものです。

 このように、各地域から、レジャー・レクリエーションの関係者が集まって研究を発表し、ともに語り合ったり、助け合ったりする機会をもつことは、お互いが知り合い、学び合う中で、多くの相乗効果が期待できます。そのすばらしい機会と場を、今回、積極的に作っていただきました実行委員長の東京都市大学の泉 秀生先生には、心より感謝し、お礼を申し上げます。泉 秀生先生は、人に対する思いやりや細かな配慮、人に対する優しさをもって、本会開催の準備の労をとってくださいましたこと、また、実行委員会のメンバーの方々も、心温かい先生方に集まっていただき、素晴らしい会を準備してくださいましたことに、心よりお礼を申し上げます。

 そして、こうして準備された3日間を、あとは、ご参加の皆様にしっかり利用していただいて、実りあるものにしていきたいと考えております。

 多くの関係者の皆様に、感謝をさせていただきながら、3日間の幕を開けていきます。みなさん、しっかり楽しんでください!

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           ごあいさつ

日本レジャー・レクリエーション学会
50回記念大会 実行委員長
泉 秀生
(東京都市大学)

 この度は、日本レジャー・レクリエーション学会第50回記念大会を東京都世田谷区等々力にございます、東京都市大学等々力キャンパスで開催させていただき、誠に感謝申し上げます。

 1971年に設立され、50年の節目を迎える記念すべき学会大会を、本学で開催し、皆様をお出迎えさせていただけますことを大変喜んでおります。どうぞよろしくお願いいたします。

 新型コロナウィルスの関係で、多くの学会大会が延期、もしくは、中止となっておりますが、この記念すべき大会をなんとか実施すべく、実行委員会一同、準備しております。学びや交流を深める機会を失わぬよう尽力してまいりますので、ご参加いただけます先生方におかれましては、研究発表やご参加のご準備をしていただき、さらには、お仲間を1人でも多く募っていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 なお、学会大会の開催方法につきましては、ホームページにて、随時、ご連絡させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、皆さまとお会いさせていただき、学びと交流を深めさせていただけますことを楽しみにしております。